• JR新宿駅東口改札から徒歩15秒、朝7時~23時まで開いているスタンド式ビア&カフェ。
  • たった15坪のスペースで1日平均1500人以上の人が訪れる場所。
  • ワンコインでも満足できるリーズナブルな商品が200アイテム以上。
  • しかも、全商品テイクアウトOK!
  • 朝からビール、日本酒、ワインを女性ひとりで飲んでいてもしっくり来る場所。
  • 日替わり純米酒、月替わりワイン、世界中のクラフトビールも提供!
  • 芸能人ですらほどよく紛れてしまう空間、まさに都心のオアシス。
  • いつも“ベルク”という不思議なチカラに満ちあふれた場所。

そんなBERG(ベルク)の存在を知ったのは、2012年。
ルミネ(JR)問題の行く先がまだまだ見えない頃でした。
その年の秋には、ベルクの営業継続を強く願う“二万人を超える署名”
が決定打となり【祝!ベルク営業継続!】の紅白の横断幕を見た時の
気持ちは今も忘れません。

ベルクは私に様々な顔を見せてくれます。
「都会のど真ん中にあるオアシス。」
「一人で静かにしたい時にも、仲間と楽しみたい時にも受け入れてくれる場所。」
「刻一刻、クルクルと表情を変え続ける場所。」
「毎回宝探し、びっくり箱のような場所。」
ベルクに足を運ぶたびに、魅了されていきました。

以前は開店と同時にベルクに行きたいが為だけに、夜行バスで移動することもしばしば。
関西から東京・新宿に来るたびに必ずベルクに顔を出し続け今年で丸3年が経過。

井野店長や迫川副店長は私にとって雲の上のような存在。
なのに、
「迫川さんの選ぶ日本酒のイベントを企画させてもらえませんか?」
と、突然の提案。
しばらく前から、あいさつ程度は交わしてたとはいえ
ベルクで飲んだ昼ビールが背中を押してくれました(笑)

その一言をきっかけに、一瞬にして様々な偶然や人とのつながりが一気に動き出し
(これこそまさにベルクのチカラ!)
出版記念パーティーのお手伝いをさせてもらえることになりました。

ある方に言わせると、私は「ベルクストーカー」。。。
聞こえが悪いので「ベルクラバー」とか「ベルクウォッチャー」と訂正します(笑)。
そんなベルクファンの私の目線から、先日のパーティーをご紹介。

 

2015年11月22日
「味の形」出版記念パーティーをしませんか?という内容のメールを送信。

2015年11月24日
迫川さんより:気持ちはやってみたい、、、けど少しお時間くださいませ。とお返事。
私より:できるだけお店に負担がかからない形で検討してもらいたいと返信。

2015年11月27日
迫川さんより「やってみたい!」の電話連絡。
翌日、新宿に向かう予定があったので早速ベルクで相談の約束。

2015年11月28日
迫川さん、ferment books(よ)さん、と打ち合わせ。
そこに会場を提供してくださった中村隊長も合流。

2015年11月29日
開催日が12月15日に決定。
パーティーを告知する記事、と申込みフォーム作成。

2015年11月30日
店頭に置いてもらうチラシ作成。

2015年12月4日
会場となるカフェバーテルミナ(元)旅するカフェバー下見。
同席者は迫川さんと(よ)さん。

2015年12月7日
参加申し込み者20名+スタッフ。

2015年12月8日
ベルクの職人さん達も参加してくださることに、参加者52名。
夕方には参加者75名に。

2015年12月9日
迫川さんより「食材などの最終注文が迫ってきました~、あせってます~。」
参加者80名超え。

2015年12月10日
アクシデント発生!!!!!
参加者名簿が保存できておらず、名簿なしで受付することに。
お客様にもセルフでご協力いただいて、ベルクらしくと。

 

そして。。。
当日会場に足を運んでくださった方は120名を超えました。

4日の会場の下見はベルクスタッフとしては迫川さんのみ。
そうです、総勢120名以上の人を迎える準備をたったの数時間で
初めて見る場所でベルクスタッフはやりとげたんです。

当日、坂口さん(酒屋さん)の車でベルクから二往復で荷物を搬入。
ビールサーバー、樽(なんと!ギネスも!)、食材など。
ベルクを13時に出発し、すべて到着したのが13時半過ぎ。
その後も宅配便などで様々なモノが届きます。

それから続々とベルクスタッフが訪れ、まずは会場の清掃、テーブルなどの配置から。
受付の準備、ポスター張り、食器の準備、物販の準備、トイレ掃除など、時間は間に合うか!?
というスリル満点な状況の中、料理の準備を始めたのが16時頃。

それから30分もかからないうちに、一瞬で会場がベルク色に染まりました。
ベルクスタッフは人数も多く、勤務時間帯も違うためおそらくスタッフ同士でも
初めて顔を合わせる人がいたのではないでしょうか?
それでも、何がどこにあるか全くわからない初めての場所でテキパキと動きまわります。
私のイメージで一番近いのは、グリム童話の【小人のくつや】が再現されたよう(笑)。

まさにベルクマジックを目の前で見せてもらいました。
開宴してからも、あちこちでベルクマジックはチカラを発揮していたようです。
参加された方々については、井野店長や迫川副店長、ベルクスタッフ、参加者の方々が
FB・Twitter・ブログなどで報告されてると思うので私からは控えます。

私自身は受付&私の為に迫川さんが用意してくれた“日本酒ブース”で幸せなひと時を。
参加者の皆さんの笑顔がとっても良く見える、特等席でした。
印象的だったのは参加者と同じ、いやそれ以上にベルクスタッフが
生き生きと笑顔で過ごしていた空間だったなぁと感じたこと。

【写真:準備編】
【写真:ドリンク・料理編】
【写真:開演中】

「実はパーティーはあまり好きではないんです。」と井野店長は仰ってました。
それでも、今回のパーティーはやって良かった!と。

ベルク本として、一冊目「新宿駅最後の小さなお店ベルク」の時も
二冊目の「食の職」の時も出版に関しての大きなイベントは開催しませんでした。

ベルク25周年である今年度は、ルミネの全館閉館日にスタッフでクルージングに。
特にお客様に向けてのイベントは予定にはなく、今年度も終わろうとした時でした。

そんな全てのお祝いをできる【場】になるお手伝いができたのかな、と嬉しく思います。
私があの時、迫川さんに声をかけたのも本当に偶然です。
きっとこれも“ベルクのチカラ”なんでしょう。

“味の形”自体について、私は以前ベルク通信で読んだ記憶があり、
今年の夏の紀伊国屋のイベントでもそんな話が出てましたし、
それがまさか、こんな形で関われるとは思ってもみませんでした。

ferment booksから出版された“味の形”は、まだまだ店頭では手に入りにくい本です。
それでも(よ)さんも、より多くの書店さんで扱ってもらえるよう動き回っています。
何よりも迫川さんの不思議な魅力をうまく言葉で表現している本。
目に見えないもの、感覚を形に、言葉にするのってとっても難しい。
より多くの抽斗(ひきだし)を持っていないと、伝わる言葉にするのは難しい。

そういう意味で、(よ)さんは迫川尚子さん自身の翻訳者なんだと感じた一冊でした。
一人でもより多くの方に手にとって読んで欲しい本です。

味の形

迫川尚子インタビュー本:味の形

★井野店長が“味の形”出版記念パーティーのことをtogetterでまとめてくれています。
http://togetter.com/li/914568